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仁和寺と桜守 [おでかけ]

熊本地震に被災された方、心よりお見舞い申し上げます。
一刻も早い災害の終息と、復興をお祈りします。
 
4/9の素敵な江口さんのコンサートの翌日、
江口さんと同じように、ぜひ会いたいと思っていた方を訪ねに、京都へGo!

その時点で、京都の桜?終わっていたのでは?と思われた方、半分正解。
確かに、鴨川沿いや、南禅寺、清水寺など中心部のソメイヨシノは終了。
 
でも、京都の桜は、ソメイヨシノだけではありません。

むしろ、それ以外の多種多様な桜を楽しめます。
#ソメイヨシノ率の高い東京とはだいぶ様子が違います。

その京都の中でも一番の遅咲きが、仁和寺。

行った4/10は、ちょうど満開!v(^^)v
 
DSC04572_s.jpg

 
 
久しぶりに、フィルムカメラを投入。
#ですが、、、ちょっと露出とか微妙だったかな。。(^^;
 コンデジ写真とだいぶ色味が違いますが、、えい、混ぜちゃえ。。
#ファイル名でわかりますがね
=> スキャンやり直しで色合い改善しましたので差し替えました(20160505追記)
 
 仁和寺というと、「御室桜」と呼ばれる、有明という品種で有名。
それは、地面の低い位置から咲いて、人の背丈くらいにしかならない、
小柄な桜です。
 
E0191_17_s2.JPG
 
 
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有明以外にも、いろいろな桜の競演!
 
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特に、京都といえば枝垂桜、、いやぁ、素敵でした。
 
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こちらは山桜ですね。
 
E0190_14_s2.JPG
 
 
そして、この後向かったのは、、、


仁和寺近くに、広沢池というのがあって、
そのすぐそばに、「植藤造園」という、
造園屋さんがあります。

その植藤造園とは、仁和寺の桜守、
佐野藤右衛門さんのご自宅兼仕事場なんですよ。

桜の時期だけ、ご自宅のお庭を解放されてまして、
これがすごいんです!

100-200種くらいの桜をお持ちとのこと。。
見たことのない桜がいくつもありました。
#じつは、知る人ぞ知る、京都の桜の名所です。

私は、会社に勤務しておりまして、
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、
この藤右衛門さんのような、職人の方とは、
ある意味、対極のような仕事をしてます。

それは、いいとか悪いとかという意味ではなく、
でも、私自身の思いとして、職人の方々への憧れというか、
実際にはとても難しい事なんだけど、
職人の方のような、理想を追求してゆく仕事はとても憧れで、
尊敬しています。

ですんで、以前、著書を読んで、結構ぐっときまして、
どんな方なんだろう、もし可能であればお会いしてみたい!!
と思っておりました。
#それは、震災翌年の、4年前の今頃の話に遡ると。。->これ
 (その鹽竈桜も藤右衛門さんと関係ありです)

で、その著書を手に、今回お邪魔しました。(^^
#例によって、面識&アポなしで恐縮です(^^;
これも、"If in doubt, Flat out!" な感じですw
 
 
道路から見える見事な枝垂桜で、すぐその場所だとわかります。
 
 
E0191_29_s2.JPG
 
入り口にはご家族の方がいらっしゃって、
藤右衛門さんがいらっしゃるのかお聞きすると、

「今日はおりますよ。時折ふらっと散歩しているので、
 そのうちその辺で会えるかもしれませんよ。」
#もちろん実際には、流れるような京都弁です。(^^;

と、そのうちお会いできるのを期待しつつ、
まずは、お庭の桜を拝見させていただくことに。

飾ったお庭ではありませんが、
逆に野山を散策中に出会う桜のような、すごく自然な佇まいがとても素敵です。
 
E0191_24_s2.JPG
 
お名前の付いた、「佐野」という、八重のサトザクラ。
 
E0190_24_s2.JPG
 
 
「胡蝶」
 
DSC04620_s_胡蝶.jpg
 

「鷲の尾」
 
E0190_28_s_鷲の尾.jpg
 
 
「白妙」
 
DSC04622_s_白妙.jpg
 
 
と、見たことないのばかりだ!と見入っていたところ、
先ほどのご家族の方が、ダッシュでこちらに!

「いま来ましたよ!話を伝えてありますんで、こちらです、どうぞー!」

エッ(゚Д゚≡゚Д゚)マジ?

で、いらっしゃいました、佐野藤右衛門さんがぁーー!!

著書にサインをお願いします!!と、
ペンと一緒に著書をお見せすると、

「どこから来られたん?あー、わしは細いペンはよう使わんので、
 すんませんけど、そこの事務所まで来てもらえますかな?」

と、優しい口調で、まさかの事務所にお邪魔。

で、筆ペンで、豪快にサインをいただきました!
 
DSC04757_s.jpg

ヤッタ━─゚+。:.ヽ(喜´∀`)ノ゚+。:.─━ァァッ☆

そればかりか、しばらく、よもやま話をいただきました!
#お忙しい中、ホント恐縮ですm(_ _)m

本物を極めた方の言葉は、優しい口調の中に、一言一言重みがありました。
桜が好きで好きでたまらない、
好きだから、なおさら真剣に、情熱をもって仕事に打ち込む、
真の職人の凄さが伝わってきました。

同時に、本当に大切なものって何だろう、、深く考えさせられる言葉でした。

ついついお話に聞き入っていたのですが、

「すんませんけど、ちょっと次があるもんでね、ここで失礼しますわ。」

と、楽しいお話にも、ついにお別れの時が。。。ホント貴重な時間でした。

お礼を言って、お別れした後、また桜の拝見に戻りました。

今回、サインしてもらった著書の、大好きな一節の一つ。

「桜は全部下を向いて咲くんです。ですから、中へ入り込んで見て、
初めて桜も喜ぶんです。横から見ては、全然あきませんものね。」
 
DSC04756_s.jpg
#サインしてらった著書と、仁和寺入場券の現物(^^
 
入り口の枝垂れ桜の幹の側から。こんな感じでしょうか(^^
 
E0190_21_s2.JPG
 
 やはり、桜だな。

また狙った方向めがけてアクセル床踏みしていきたいと思います(^^

*  * *  *
 
下記2冊とも今回持参しました。
 
サイン頂いたのは、「桜のいのち庭のこころ」のほうです。
流れるような京都弁で、目の前で藤右衛門さんが語ってくれている
かのような雰囲気で書かれています。
どこまでも桜が好きで、仕事へのとんでもない熱意を感じました。これぞ職人!
 
「徹底 京都桜めぐり」のほうは、藤右衛門さん監修の京都の桜のガイドブック。
有名どころから、レアなところまで、とても美しい桜満載です。
 

桜のいのち庭のこころ

桜のいのち庭のこころ

  • 作者: 佐野 藤右衛門
  • 出版社/メーカー: 草思社
  • 発売日: 1998/04
  • メディア: 単行本



徹底 京都桜めぐり

徹底 京都桜めぐり

  • 作者: 水野 丹石
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2009/02/14
  • メディア: 単行本



nice!(39)  コメント(13) 

nice! 39

コメント 13

獏

素晴らしい出会いと経験でしたね♬
桜は京都が似合いますなぁ(^^)

by 獏 (2016-04-24 12:03) 

ニッキー

とっても素敵な出会いが叶って良かったですねぇ^^
籐右衛門さんの著書の笑顔が素晴らしいです(^.^)
桜、来年は中に入り込んで堪能します(^^♪
by ニッキー (2016-04-24 21:34) 

ゴーパ1号

素敵な記事、ありがとうございます!
by ゴーパ1号 (2016-04-24 21:38) 

ちょいのり

ちょー素敵なサインンッ!(*´д‘*)
これはとても素敵な巡りあわせでしたね!

桜も圧巻だあ!☆

by ちょいのり (2016-04-25 02:31) 

gen

達筆ですね。
字に勢いがあって素晴らしい。
by gen (2016-04-25 10:31) 

さる1号

素敵なサインですねぇ
おむろ桜、見てみたいです
by さる1号 (2016-04-26 02:27) 

まこ

はぁ~♡ 一枚一枚が鮮やかで
その桜の個性をしっかり掴んだ写真ばかりで
惚れ惚れしちゃいます(〃ー〃)
さといもさんが、桜に萌えるきっかけになった、
荘川桜の記事、拝見しました(⌒▽⌒)
一年に一度しか巡って来ない季節に
自分を虜にしてくれる存在・・
いいなぁ~ 憧れちゃいます(a_a)♡
by まこ (2016-04-26 15:00) 

さといも野郎

>獏さん
 いやホント素晴らしい出会いでした、桜も、藤右衛門さんも!
 こういう方の愛情が、京都や日本の桜を支えているんだと、
 なんていうか、とてもありがたい気持ちでした(^^

>tochiさん、朝蔵哲也さん、kinkinさん、いそいそさん、
 うたぞーさん、くまらさん、ゆうりんちいさん
 nice! ありがとうございます。

>ニッキーさん
 いやぁ、こんな見ず知らずの者に、、、、
 あの著書の写真のままの、生き生きとした方でした。
 ぜひ、来年は幹の側からの花見を!
 
><ゴ>さん
 恐縮です(^^;
 あの風情、少しでも伝わっていれば幸いです。
 
>あるまーきさん、まこさん、ぷっぷくさん
 nice! ありがとうございます。

>ちょいのりさん
 もちろん、このサインは家宝ですよ(^^
 レンガもいいけど、桜も素敵ですよ☆

>YUTAじいさん、あおたけさん、kazushiさん
 nice! ありがとうございます。

>genさん
 さっ、さっと流れるような迷いのない筆さばきでした。(^^
 
>mentaikoさん、宝生富貴さん、モグラたたきさん、shingekiさん
 nice! ありがとうございます。

>さる1号さん
 御室桜はぜひ来年とか(^^
 人の背丈くらいで、下のところからもりもり咲いてて素敵でした。

>いっぷくさん、シルフさん、sarusanさん、燕っ子さん、
 2kさん、koh925さん
 nice! ありがとうございます。

>まこさん
 コメント恐縮です。あの時の荘川桜も実に素晴らしかったですよ。
 例年、GWが満開ですので、もしかすると今年とか。。(^^
 桜は人と共に生きているというか、
 桜が人の縁をつなぐというか、とても不思議な感じです。

by さといも野郎 (2016-04-26 21:23) 

美美

素晴らしい桜と思わぬ人との出会い、良かったですね。
これも桜の繋がりでしょうか^^
by 美美 (2016-04-27 10:17) 

Azumino_Kaku

こんばんは、
センスと行動力に脱帽です(^^ゞ
春の京都を訪れてみたいと思いながら、いつになったら実現するやらです・・・
by Azumino_Kaku (2016-04-29 21:48) 

さといも野郎

>美美さん
 まさに桜つながりでの素敵な出会いでした(^^

>HIDEand爺さん、ネオ・アッキーさん、okin-02さん、
 たあさんさん、love-peaceさん
 nice! ありがとうございます。

>Azumino_Kakuさん
 またピンポイントな感じでしたが、
 やはり、行っておけば良かった、にならずによかったです。
 藤右衛門さんとの出会い含めてとても素晴らしい京都の桜でした。
 もう少しゆっくり時間取れれば、、、とても見切れないですね(^^;
by さといも野郎 (2016-04-30 10:28) 

さといも野郎

>an-kazuさん、裏・市長さん
 nice! ありがとうございます。

by さといも野郎 (2016-05-03 21:32) 

さといも野郎

>ぼんぼちぼちぼちさん
 nice! ありがとうございます。

by さといも野郎 (2016-05-05 15:21) 

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