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今、目の前で蘇る伝説のピアニストたちの演奏 [ピアノ]

ホロヴィッツもそうですが、もう亡くなってしまったピアニストの演奏は、
残念ながらもう聴くことができません(生演奏では)。

でも、幸いたくさんの録音が、残っていますのそれを聴くことで、
彼らの演奏をいまでも楽しむ事ができます。

でも、録音じゃなくてピアノの生音で聴く事ができたらそりゃすばらしいと思いませんか?
(って私だけ?)
たとえば、ホロヴィッツの有名な「カルメン変奏曲」なんかが目の前で聞けたら、とか。

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もともとは、ホロヴィッツの録音物をひたすら買いまくっているうちに、
LP録音時代、SP録音時代と時間を遡っていったわけですが、
SP録音よりもさらに時間を遡ると、

「リプロデューシングピアノ」

というものにたどり着きました。

大抵の人は、何それ?だと思います。
私のピアノの先生や、ピアノ教室の知人のほとんどが、何それ?でしたし。

もしかしたら自動ピアノと言う言葉をきいたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
っても、10年位前だったかな、ヤマハかどこかのピアノで
フロッピーのデータ読んで演奏してくれるというのがありましたよね、でもそれとは違います。

時代としては、1930年頃まで作られていたというピアノです。
ですので、データはもちろんフロッピーなわけはなく(もちろんUSBメモリでもありませんよ)、
穴の空いたロール紙です。
その穴の空いたロール紙を、空気圧を使った読取装置と鍵盤を駆動する装置を組み込んだ(本物の)ピアノに読ませると、そのロール紙に記録された演奏が再現されます。
記録されている演奏も1920年ー30年前後のピアニストの演奏が主です。
記録されているピアニストというと、それはそれはすごい面子ですよ、
ホロヴィッツ、ラフマニノフ、レーヴィン、ザウアー、ホフマン、パデレフスキー、
コルトー、チェルカスキーなどなど。ブゾーニとか、サンサーンス、フォレとかもあります。

そのようなリプロデューシングピアノの演奏をディジタル録音したCDも販売されています。
ホロヴィッツの「カルメン」もDuo-Artのリプロデューシングピアノの録音、というか演奏記録として残っています。
何枚かそういうCDを持っていますが、聴くと驚くほど豊かに歌う演奏がたくさんあります。
でも、1930年台の技術をつかった演奏記録なんですよ、コンピュータとか全く無い時代の。
単なる、「自動ピアノ」ではなく、その名の通り、「演奏再現ピアノ」という方がふさわしいと思いました。

というわけで、リプロデューシングピアノを使えば、
今でも、ホロヴィッツの演奏で「カルメン」などが聴けるはずなわけですよー♪

・・・・・・・で、そもそも、それってどこで聴く事ができるの?

そうなんですよ、それ。
結構馬力かけて探しましたよ、リプロデューシングピアノが聴けるところ。
しかも、個人的には、ホロヴィッツ物が聴けるといいなぁ。。。なんて思ったり。
次回は、そんなこんなで私が調べた、リプロデューシングピアノが聴けるところをいくつかご紹介しましょう。

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とりあえず、今回はリプロデューシングピアノのCDをちょっとご紹介。

リプロデューシングピアノ物のCDというと、「コンドンコレクション」というものすごいCDがあります。
そのなかの1枚で、ホロヴィッツとチェルカスキーのCD。無論、私のお気に入りです。
「カルメン」もすばらしいですが、「フィガロの結婚による変奏曲」での若きホロヴィッツの技巧の鋭さに唖然です。なんでもないところの歌わせ方のすばらしさも聴きどころかと思います。

コンドン・コレクション6~演奏家編 ウラディーミル・ホロヴィッツ/シューラ・チェルカスキー

コンドン・コレクション6~演奏家編 ウラディーミル・ホロヴィッツ/シューラ・チェルカスキー

  • アーティスト: チェルカスキー(シューラ) ホロヴィッツ(ウラディミール), ホロヴィッツ(ウラディミール), ラフマニノフ, ホロヴィッツ(ウラジミール), ビゼー, ホロヴィッツ, シューベルト, リスト, ショパン
  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 2000/07/26
  • メディア: CD

このCDもすばらしいです。パデレフスキーのメヌエットに始まり、サンサーンスのオーヴェルニュ狂詩曲、ホロヴィッツのカルメン、ほかにも凄腕ピアニストの競演で、選曲も言うこと無しです。
私はこのCDを何回聴いても飽きることはありません。
甲乙付けがたい演奏のなかでも、ジョゼフ・レーヴィンの「美しく青きドナウ」、これすごいです!
恐ろしく難しい曲を実に上手く歌わせていて、うーん、言葉にならない。。。。

ヴェルテ・ミニョン・ピアノ・ロールズ第1集

ヴェルテ・ミニョン・ピアノ・ロールズ第1集

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: アイヴィー
  • 発売日: 2003/10/01
  • メディア: CD


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ゴーパ1号

またまたおじゃまします(^^)
リプロデューシングピアノ!おおっ!
どんなかなーって思って、画像を調べてみました。おおっ!
もしかして私が持っているCD「Rachmaninoff plays Rachmaninoff」もそうなのかなあ。
さといもさんお勧めCDも、買ってみようと思います。
ああ、なんだかうれしいなぁ。
by ゴーパ1号 (2006-06-21 22:59) 

さといも野郎

ゴーバ1号さん、毎度お世話になっております、さといもです。

リプロデューシングピアノ!おおっ!ですか?

ただのピアノの先生ではなさそうな感じですね、ムムム。

「Rachmaninoff Plays Rachmaninoff」って、ブックレットの表紙をスキャンして、えーっと、どうやって張り付けりゃ良いんだ?!コメントのときは画像貼り付けは無理なのかぁ。。。。

で、TELARCのCD-80489というCDでしょうか?ブックレットの表紙が、ラフマニノフの横顔と、ピアノを上から見た絵と時計が重なっている絵になっているもの。私も持ってますよ♪確か、続編もあったような。。。
それ、まさにリプロデューシングピアノの録音CDです。ラフマニノフの演奏という点については、リプロデューシングピアノにラフマニノフが記録したものですから、間接的ではありますが、正しいといえるでしょう。
あの音が、リプロデューシングピアノが出している音です(ピアノはベーゼンドルファー290SEと書いてあります)。
あれが、コンピュータを使わない1930年台の超ハイテクを駆使して記録した音なんですよ、すごいですよね。
by さといも野郎 (2006-06-22 01:29) 

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