ピアノ評論家からは脱したいのですが・・・・

ホロヴィッツの演奏は好きな人にはたまらない、といいますか、私なんぞ完全に中毒患者ですね（笑）。
まぁ、結局は好みの問題ですから、もちろんホロヴィッツに限らず、他のいろんな音楽家の中毒患者さんは世の中にたくさんいらっしゃるんでしょうが。

それだけ、どハマリになってくると、「ホロヴィッツみたいにピアノが弾けたらいいなぁ」なんて思い始める、よくあることだと思いますが、当然私もそう思ったわけですよ。
素人どころか、世のピアニストの中でも「ホロヴィッツみたいに弾きたい」と思っている人は結構いらっしゃるみたいですが。

だから、ピアノを習い始めたんですね、というと、それだけとは違うんですね。

ホロヴィッツを中心にピアノ曲や、オケの曲も長年聴き続けてきて、ふと思うと、ピアノを弾けないどころか楽譜も全く読めないのに、人の演奏を良いとか悪いとか、ずいぶん勝手なことを言っているなぁと思えてきまして。
考え方は人それぞれ違うと思いますし、違って当然ですが、私の場合、そうやって単に評論活動をやっていることがなんだか心に引っかかり始めだして、実際にピアノを習って、どのくらい大変か感じてみる必要性がある、と思い始めたんですね。

とはいっても、じゃぁ、ピアノを習いますよと、そう簡単にはいきませんよね。

ピアノってそれなりの値段もしますし、それをクリアしても物理的に大きいので、狭い我が家のどこに置くんだって話もあります。万一途中でくじけてしまうと、精神的ダメージも相当かと（笑）
そもそも、ピアニストに限らず、ピアノ弾ける人って、小学生とか幼稚園とか小さい頃から習い始めてって事を良くききますので、３０過ぎたおっさんの自分がしかも楽譜を読むところから始めるんですか？と自分で考えると、今から始めてどうなるの？と当然思いましたね。

そして、もっとも重大なのは先生さがし。さすがに、これは相当敷居が高い。

というわけで、本気でピアノを習い始めるかどうか考え出すまでには至らず、音楽との関係についてはしばらくモヤモヤとした時期がしばらく続きました。