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江口玲・ピアノリサイタル with 干野宜大 [ピアノ]

今年も楽しみにしていた6/19の江口さんのリサイタル。
今回は、文京区にあるトッパンホール。初めての場所です。
 
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ちょっと駅から遠いのですが、
初めてのホールはそれもまた楽しみの一つ。
 
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開場よりだいぶ早く会場に到着(^^
よくお見かけする方のお顔もアリで。

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そして、開場。まずは、この日発売のCDを購入。
その名も、「The Best of LIVE 6.19」。
2012年から始まった6/19リサイタルの中から、
CD化されていない曲目中心に集められたアルバム。
 
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その場に同席させていただいた者としては、
聴く前から、その日の感動を思い出しちゃいます。

特に、楽しい「ダンスパーティー」だった、2013年の演奏(⇒これ)から、
冒頭の、アルベニスの「タンゴ」、
バルトーク、ブラームスの舞曲が入っているのは、もう涙ものです。
この2013年の演奏会の曲目は他のCDでもほとんど入っていませんので、
発売していただいて、本当に嬉しくてうれしくて♪
 
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 コンサート終了後に、サイン頂いたのは言うまでもありません(^^)v
 
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そして、ホールに入ると・・・
 
舞台上にはCD75とローズウッドのピアノが。
 
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去年と違い、この日は、2台とも準備万端の表情ですから、
江口さんソロのプログラム前半に、
江口さんが曲によって楽器を変えるつもりであるのはすぐにわかりました。

そのプログラム前半は、
前半の江口さんソロがオールショパン。
英雄ポロネーズ
バラード1番
ノクターン Op.27-2
スケルツォ第3番
アンダンテスピアナートと華麗なる大ポロネーズ

やはり、冒頭の2曲はよりパワーのあるCD75で演奏。
英雄ポロネーズは最初からの気迫で息をのむ展開でした。
ホロヴィッツ初来日の時に、すごい音がする、
と覚えていたのがこの曲。
と、圧倒されている間に、バラード1番に突入。
一気に変わる場の雰囲気。。。
江口さんで聴く、初めてのこの曲。
あ、いい!これも、ピアノの性格をしっかり引き出した、
歌わせっぷりが絶妙です♪

割と最近、手が見えない位置に座ることが多かったのですが、
この日は期せずしてピアノの向きのおかげで手がよく見えました。

やはり、全くぶれない体の先の手は素早く淡々と、
そしていつも優しく鍵盤をとらえていました。
でも、その優しい、丁寧なタッチから溢れ出る多彩なピアノの歌声。
今日もズルいです(^^

拍手と同時に、冒頭僅か2曲にして、えらいどよめきが。。(驚

そして、次のノクターンは、やはりローズウッドさんで。
絶対的なパワーという点ではCD75のほうが上かもしれませんが。
でも、音色の多彩さでは上ではないかと思うこの楽器。
余韻やピアニッシモが、え?と思うくらいの音の伸び。。
江口さんと共演するのが楽しくてたまらないような、ローズウッドさん。

そして、聴くほどにこみ上げる・・・・・・笑い
#後ろで聴いていた人に、肩をヒクヒクさせてた変な人、と思われていないか、心配です(汗
 
うわぁ、音足してますよ~、さらっと上品に即興をたっぷり江口盛で♪
しかも、けっこう大盛!これは楽しすぎる!
江口さんが良く話されていた、この即興性こそショパンの神髄!

それに続くスケルツォの歌いまわしも素敵でした。
中音のフレーズに乗っかってくる、高音のキラキラが、
これがもう小さい音ですが、表情豊かにとっても伸びてくるんです。

そしてまた拍手とどよめき。。。

前半最後の曲は再びCD75で。
先のローズウッドさんでホールもエンジンがかかったのか(?)、
いやぁ、最初の演奏よりももっともっと音が伸びてきます。
安心して、といいましょうか、心からリラックスして、
その美しい歌声と歌いまわしに酔ってました(^^

後半は、干野宜大さんとの2台ピアノで、狂詩曲特集。
 
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リスト:ハンガリー狂詩曲第13番(干野さんソロ)
アルチュニアン:アルメリア狂詩曲
ラヴェル:スペイン狂詩曲
シャブリエ:狂詩曲「スペイン」

特に注目したのが、シャブリエの狂詩曲「スペイン」。
オーケストラで何度も聞いたことがあり、結構好きな曲です。
これをピアノ2台でどう表現するんだろうと期待していました。

音の立ち上がり、迫力、伸び、歌い回し。
干野さんとの息もバッチリあっていて、
またしても、期待は嬉しい方向に裏切られることになりました。
 
この強力な2台ピアノをもってすれば、
フルオーケストラの曲の風情も、
しっかりと表現されていました。

オケのあの楽器はピアノではこう表現、って思いながら楽しく聴けました。
どの曲も終わるたびに拍手とどよめきが。。。今回もすごいわ。。

そしてあふれる熱気のままアンコールに突入。
まずは干野さんが先ほどまでの迫力とのコントラストが素敵な、
シューベルト=リストの曲を静かに美しく。。ホッとしますねぇ(^^

そして、江口さんに交代。

プログラム前半を振り返るかのように、
再びショパンで、マズルカをしっとりと。。。

と、、立て続けに、子犬のワルツ??ん?違う?ん?

で、オリジナルの子犬のワルツではなく、
ミハウオフスキー編曲の、超豪華版・子犬のワルツ♪♪

これが、笑っちまうくらいの音の数なのですが、
その恐ろしい数の音が一粒一粒揃っていて、その上滑らかな節回し。
アンコール曲とて、余興といえない美しさ。。。唖然。。
#どっからこんな曲を探してこられたんでしょうか!?
 しかも、この曲もさらに、江口盛!でした。

江口さんのコンサートとしては大サービスのアンコール3曲目。
それは、私もピアノ教室発表会で弾いたことのあるマズルカOp.7-1。
無論、比較する事自体、アレですが(←というか失礼だろっっw)
曲の中の繰り返しごとに表情を変えて、
それでいて、全体の風情を保ちつつ、
すべての音が丁寧なタッチによるキラキラと粒立ちがよく!
最後は駆け上がるように迫力を増していきながら、
最後の一音はふわっと、絶妙な終わり方に、また感動(泣
#想像もできなかったくらい、カラフルなこの曲の演奏でした (驚
 
そして、さらにもう一曲、トロイメライ。
このコンサートの最後の挨拶代わりの演奏。
最後にCD75の美しい一音一音が心に沁みました。
 
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こうして素敵な演奏をまた聴きに来れるって、
なんて幸せなことだろうと。。(^^

常に新しい曲に挑戦し、リサイタルに来るたびに、
江口さんの演奏から毎回感じる驚きと、幸福感。
常に挑戦し、努力されているからこそでしょう。

頂いたパワーで私もまた頑張らねば!(^-^)
 
*  *  *  *
 
6/24追記。
Amazonにその新しいCDが出てたので、紹介しておきます♪
 
THE BEST OF LIVE 6.19

THE BEST OF LIVE 6.19

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: NYS CLASSICS
  • 発売日: 2016/06/19
  • メディア: CD

nice!(42)  コメント(5) 

nice! 42

コメント 5

kinkin

クラシックのコンサートで笑いを取るって自分のイメージにはありません・・・
今は変わったのかな^^;
by kinkin (2016-06-24 05:42) 

さといも野郎

>AKIさん、ちょいのりさん
 nice! ありがとうございます。

>kinkinさん
 笑いを取る、といいますか、
 宝探しの宝を見つけた、しかも、想像以上のお宝で、
 思わず笑いが、、という感じです。
 またやられちゃった、とも言いましょうか?(^-^)
 演奏の質で、場を和ませる、、、すごいことだと思います。

>あるまーきさん、朝蔵哲也さん、ニッキーさん、genさん、
 あおたけさん、banpeiyuさん、剛力ラブさん、mangaharaさん、
 nandenkandenさん、dougakunenさん、ぼくあずささん、
 shingekiさん、モグラたたきさん、宝生富貴さん、mentaikoさん、
 コミックンさん、亀仙人 タカヨシさん、いっぷくさん、
 YUTAじいさん、獏さん
 nice! ありがとうございます。


by さといも野郎 (2016-06-26 16:29) 

schnitzer

早々のご来訪、ありがとうございました。
また、お会いできることを楽しみにしております!
by schnitzer (2016-07-02 18:19) 

さといも野郎

>tommy88さん、azu-riさん、an-kazuさん、くまらさん、okin-02さん、
 足立sunnyさん、ネオ・アッキーさん、美美さん、さる1号さん、
 MONSTER ZEROさん、みっち〜さん、燕っ子さん、ぷっぷくさん
 nice! ありがとうございます。

>schnitzerさん
 どうもご無沙汰しております。
 またオフ会などでご一緒できるのも楽しみにしております!

>トレンダー櫻井さん、うたぞーさん、ぼんぼちぼちぼちさん、
 うまかモン。さん
 nice! ありがとうございます。

by さといも野郎 (2016-07-03 22:12) 

さといも野郎

>ありささん
 nice! ありがとうございます。

by さといも野郎 (2016-08-25 21:50) 

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