SSブログ

江口玲・クラシック・ミーツ・アメリカ [ピアノ]

それは5年2か月前、2009年11月16日。。。

場所は浜離宮朝日ホール。

初めて聴いた江口玲さんのリサイタル(⇒これこれ
 
「Dear America II」
 
それはそれは衝撃的でした。

初めて聴く1887年製ローズウッドのスタインウェイの美声も素敵でした。


その時に演奏されていた曲が多く含まれ、
場所も同じ浜離宮での江口さんのリサイタルが1/16にありました。
 
DSC02132_2015s.jpg
 
「クラシック・ミーツ・アメリカ」

ガーシュウィン:7つの前奏曲
スミス/ホロヴィッツ編:アメリカ国歌
ブラインド・トム・ベスューン:マナッサスの戦い
バーリー:《南部の地より》

ーーーーー休憩ーーーーー

スコット・ジョプリン:メイプルリーフ・ラグ
ウィリアム・ボルコム:ラスト・ラグ
ガーシュウィン/江口編:歌劇《ポーギーとベス》より
ガーシュイン/江口編:ラプソディ・イン・ブルー

あの時の感動を胸に、会社サボって有休とって行きました。
 
DSC02133_2015s.jpg
 
ピアノはあの日と同じローズウッドさん。
会場の外からでもその姿、すぐにわかりました。
 
DSC02135_2015s.jpg
#開演前、ドアの外からズーム
 
この曲目、やはりローズウッドさん、あなたしかいませんね!
#ぶっちゃけ、この時点で、目がうるうる来てました。

5年前は最初に演奏されたアメリカ国歌、
それに続くマナッサスの戦いでコンサートしょっぱなで完全にKOされてました。

今回は、さすがにもっと落ち着いて聴こうと思ってました。
が、1曲目からやっぱり目がかすんできます。。。これだよこれ(泣
素敵な歌いっぷりと、リズムの躍動感。楽しい!

2曲目のアメリカ国歌は、このピアノの特徴の、
鐘がゴーンとなるような低音と、吸い込まれるような透明な高音を、
その短い曲の中で江口さんが存分に披露していました(泣
 
次の2曲は、曲に添えられた詩を譜めくりストさんの朗読付きで演奏。
黒人奴隷の切ない気持ちが込められているのは知ってましたが、
そういう意味の曲だったのか、とそれがわかると美しい演奏にまた涙。。
  
 
休憩挟んで、メープルリーフ・ラグ。
ローズウッドさんと江口さんがホント楽しそうに踊っているように見えて涙。
 
プログラム最後のラプソディー・イン・ブルーは、
「普段はオーケストラと演奏する曲なんですが、今日は一人で演奏します」
の言葉ではじまる、
 
江口オーケストラ!
 
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
 
 
遠近感、立体感、色彩感、躍動感、生命感。
別のピアノでの演奏も聴いたことがありますが、
ローズウッドさんとの演奏はやはり格別でした。
 
DSC02139_2015s.jpg
#終了後に撮影
 
この楽器とならば何でもできるという、
楽器と演奏者の信頼関係のなせる技。
 
 オーケストラのごとく、多彩な音色、ダイナミックレンジで、
変幻自在に歌って歌って、もう、どうにも止まらない。。
 
重厚な低音の和音と、透き通る高音のピアニッシモのコントラストは、
もう反則です(泣
 
 涙腺が全開だったのは言うまでもありません。

そしてアンコール。

江口さんのコンサートでは、コース料理の最後のデザートの様に、
選りすぐりの1曲が出てくることが多く、それもまた楽しみです。

選曲にちょっと迷われた?曲は、ドボルザークのユーモレスク。
アメリカつながりで、ドボルザークのこの曲。

バイオリンで良く演奏されるこの曲を、
ローズウッドさんとしっとりと弦楽器のように歌い上げていました(泣
 
DSC02140_2015s.jpg
 
 
5年前の体験は、やはり幻ではなかった、、そんな感じでした。(^o^)/
 
*  *  *  *
 
 #以下20150118追記:

この日の感動は、5年前の思い出に浸る、ではなく、
確かにその面はありますが、
それとはまた違った、さらに上回る感動がありました。

同じ場所で同じ楽器で同じ演奏者で同じ曲を聴く。

しかも前回は、初めて聴く、という事もあったでしょう、
それは凄い衝撃で、鮮明な記憶として残っています。
 
DSC02138_2015s.jpg
 
そして、あらためてこの日の演奏を聴き、
これだけ感動できたのは、
上記の文章ではまるで語れてなくて恐縮ですが、
うまく説明できずにすみませんが、
やっぱり演奏の質がさらに向上しているからだと思います。

最近読んだある本に、
「ベストは尽くすものではなく、超えるもの」
と書いてありました。まさにこのことではないかと思います。

気持ちだけではそうはいきません。

人の何倍も努力されているからだと思います。
演奏を通して、そういう常に努力される姿にも
惹かれているのかなと思いました。

私ももっともっと努力せねばー(^^
 
P.S.
 
 演奏終了後に、先頭切ってローズウッドさんの写真撮りに行きました。
 すると、続いて撮影をはじめられたご婦人が、
 
「このピアノって、変わった色だけど、 何の色かしら?」
 
と、恐らくローズウッドさんのお知り合いの方ではない話しぶりでしたので、
私が説明するのもアレなんですが、つい、軽くご説明させていただきました(^^;
 
DSC02137_2015s.jpg
 
*  *  *  *

Dear America,II

Dear America,II

  • アーティスト: ジョージ・ガーシュウィン,スコット・ジョップリン,“ブラインド・トム”ベシューン
  • 出版社/メーカー: インディーズ レーベル
  • 発売日: 2009/11/16
  • メディア: CD

1/16のリサイタルの曲を多く含むアルバムです。
楽器はもちろん、1887年製ローズウッドさん!
 

nice!(46)  コメント(7) 
共通テーマ:音楽

nice! 46

コメント 7

kinkin

こう言ったコンサート聴きに行けてない自分です。
何処かの誰かが(って、ウチの元お偉いさん)「心の琴線に触れる・・・」って行ってたけど
正にそんな感じなのですかね。
by kinkin (2015-01-17 04:40) 

an-kazu

そういうことって未体験なのですが、
とても素敵ですよね(^^)v
by an-kazu (2015-01-17 09:58) 

まこ

うわぁーいいですね♬
さといもさんのお陰で江口玲さんの
コンサート行ってみたいと思いました。
ガーシュイン、好きです(⌒▽⌒)
ディカプリオの「華麗なるギャツビー」で
すごく、いい感じで使われていました♡
by まこ (2015-01-18 23:03) 

獏

励ましのコメントをいただき有り難うございます(涙)
獏なりに頑張ってみようと思います☆☆☆

by 獏 (2015-01-19 07:41) 

駅員3

如何に素晴らしいものだったのか、どれだけさといもさんが感動したのか、ガンガン伝わってくる素晴らしい記事に感動です(^^)
by 駅員3 (2015-01-19 07:58) 

さといも野郎

>kinkinさん
 まさにそうだと思います。
 なにが、と言われると説明が難しいのですが、
 この5年間を思い出すというか、そしてこれから、というか、
 とにかく、ぐっときました(^^

>朝蔵哲也さん、月夜のうずのしゅげさん、neo-kaminewsさん、獏さん、
 Falconさん、sonicさん
 nice! ありがとうございます。

>an-kazuさん
 なぜそんなに泣けるのか、自分でもよくわかんないんですが、
 ぐっと来てしまいます(^^;

>あるまーきさん、mat-chanさん、ぷっぷくさん、YUTAじいさん、
 genさん、ぼんぼちぼちぼちさん、あおたけさん、森田 航さん
 nice! ありがとうございます。

>まこさん
 おお、ガーシュウィンがお好きなんですね。
 というか、ディカプリオの方がもっと、なのかな(^w^)

>獏さん
 記事拝見して、胸熱でした。きっといい結果が出ると思います!
 獏さんを見習って自分ももっと真剣にならなきゃと思いました。

>ネオ・アッキーさん、NO14Ruggermanさん、ぼくあずささん、
 いっぷくさん、suzuran6さん
 nice! ありがとうございます。

>駅員3さん
 今回のコンサートは5年前にタイムトリップしながら、
 これまでを振り返り、そしてこれから向かう先への元気をもらった
 感じがしました。

>yogawa隼さん、ぼんさんさん、ニッキーさん、だいずさん、
 燕っ子さん、ちょいのりさん、裏・市長さん、sarusanさん、
 たかおじーさん、げいなうさん、うたぞーさん、takaさん、
 空の Rayさん、trending-nowさん、newsboxさん、one_and_onlyさん、
 くまらさん
 nice! ありがとうございます。

by さといも野郎 (2015-01-31 11:14) 

さといも野郎

>okin-02さん、よーちゃんさん、タッチおじさんさん、足立sunnyさん、
 らしゅえいむさん
 nice! ありがとうございます。

by さといも野郎 (2015-02-09 23:53) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。